1025mピークをいつものようにトラバースしてゆくとまもなく雑木林の疎林帯となる。ここはラッセルしていても実に気持ちの良い区間だ。林間に陽射しが降り注ぐとまぶしいほどに雪面が煌めいた。1250mのヤセ尾根には歩き出しから2時間30分で到着した。
ヤセ尾根からも快適な登りが続いた。ラッセルといっても昨日の若女平のような猛ラッセルとはほど遠く、せいぜい20センチ程度しか沈まない。まもなく山頂直下の急斜面となると徐々にみんなの足並みも不揃いになってくる。かくいう僕も両足が攣りそうなほど疲れを感じていた。久しぶりの長丁場なのだからしかたがないが、登り甲斐のあるコースなのだとあらためて思う。まもなく二本松市内や箕輪山が眼下となると、かなり高度が上がってきたのを実感できるところだ。途中何回かの休憩をはさみながらいよいよ山頂が近づいていた。
高山の山頂にはちょうど5時間で到着した。昨年よりも1時間早い計算だ。みんなの足並みがそろっていることと、深いラッセルがなかったことが大きい。山頂では強風が流れていたものの、この時期にしてみればまだ微風に近いはずである。山頂からは東吾妻山や一切経山が見えた。せっかくなので三角点を踏んでこようと潅木帯に進んでみた。もちろん標柱は雪に埋もれているのでGPSによる確認だけである。記念撮影をすませばお待ちかね。風の少ない場所を選んで昼食休憩となる。長丁場を耐えてきただけに今日の昼食はことのほか待ち遠しいものだった。
崩れる気配など微塵もなかった空模様だったか、休んでいる間に少しずつ変化しはじめていた。山の天候はなかなか長続きしないようである。気温が急速に下がり始めると山頂は瞬く間に風雪模様につつまれてしまった。のんびりしている場合ではない。この天候の急変により急いで下ることにした。幸いこのコースはほとんど樹林帯なのでそれほどの不安はない。多くの樹木はまさしく自然の防風林となって僕たちを守ってくれるのである。一方では8名もの人間がバラバラに散ってしまえばはぐれてしまう恐れもあって、途中からトップと最後尾に無線所持者を配置してところどころで落ち合うことにした。晴れていれば右へ左へと自由自在に滑降を楽しめるツアーコースなのだが今回はやむを得ない。ヤセ尾根までは全体を把握しながら下らなければならなかった。
さてヤセ尾根からが本日のメインゲレンデ。適度な勾配と最高の雪質にスキーは飛ぶように走った。天候の悪化がかえって雪質を保ってくれたらしく、1025mピーク付近までは快適なパウダーランが続いた。鞍部までくればあとはスキーを安全に流すだけとなる。夏山の登山口に降り立てばあとは林道をたどりながら駐車地点までまっしぐらだった。
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男沼駐車スペースでいざ出発! |
長い林道歩きから |
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まもなく1250mヤセ尾根 |
気持ちの良い樹林帯の登り |
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まるで春山 |
山頂に到着してホッと一息 |
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三角点でパチリ |
風雪の中を滑り出す |