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山 行 記 録

【平成13年7月2日(月)/枝折峠から越後駒ヶ岳】



枝折峠を登り始めてまもなくすると越後駒ヶ岳が見えてくる。
登山道の傍らに立つ石蔵に手を合わせ、山行の無事を祈る



【メンバー】単独
【山行形態】夏山装備、日帰り
【山域】越後三山
【山名と標高】越後駒ヶ岳2002.7m
【天候】晴れ
【温泉】長野県栄村 秋山郷、小赤沢温泉の民宿「苗場荘」の風呂で汗を流す
【行程と参考コースタイム】
枝折峠830〜明神峠855〜道行山〜小倉山1020〜駒の小屋1140〜越後駒ヶ岳山頂1200-1230〜駒の小屋1245-1320〜小倉山1405〜道行山1435〜明神峠1520〜枝折峠1550

【概要】
越後駒ヶ岳は中ノ岳、八海山とともに越後三山又は、魚沼三山とも呼ばれている越後の名山である。今日は台風一過のような快晴が朝から広がっている。到着時間も遅かったので枝折峠に着く頃は気温はかなり上昇していた。

枝折峠で登山者カードを出し早速出発する。登山口からはいきなりの急登で始まった。それもひと登りするとまもなく勾配が緩やかになり、ちいさなアップダウンの道になる。登山道の傍らには石蔵が立っていた。手を合わせて今日の山行の無事を祈った。前方には越後駒ヶ岳が見えていた。ウグイスの声に混ざってほかの野鳥の声も聞こえる中をのんびりと歩いた。久しぶりの快晴で、暑い陽射しが後方から照りつけ汗が噴き出していた。

明神峠直下に「明神堂」と呼ばれるお堂があり、ここは分岐点になっている。地図をみるとまっすぐの道は「銀の道」経由で駒ノ湯山荘に続き、明神尾根はお堂の左手の急斜面を登るようである。それからもアップダウンが続いた。道行山を通過するとしばらく鞍部までは緩やかな下り坂である。山全体が湿地性のためか、道はぬかるみ状態で歩きにくい。雨が降り続き、特に泥濘状態になっているのかも知れなかった。鞍部から登り詰めると前方に雪渓が現れた。地形から判断すると小倉山の山頂である。左手には稜線の向こうに越後駒ヶ岳が聳えている。真夏のような陽射しがずっと照り続けていて喉は乾ききっていた。体中が熱かった。熱射病の恐れもあり、頭や首筋を雪渓の雪で冷やした。水筒の水はかなり少なくなっていたので水筒に雪を詰めた。

途中、百草の池の標識が立っていたが、左手には大きな雪渓があるだけである。そこから雪渓の上を左に回り込むとそこからは森林限界となり、ガレ場の登りになった。岩場を一歩一歩登っていると風も吹きはじめ、汗まみれの体がようやく生き返るようだった。まさしく天然のクーラーだった。振り返ると登ってきた尾根道が眼下に見え、すぐ上には真っ白い雲が湧いていた。

ようやく駒の小屋に到着した。小屋の前は広場になっていて先に到着していた登山者が数名、昼食をとっていた。小屋の管理人と挨拶をかわしてから、越後駒ヶ岳の山頂に向かった。山頂近くにはまだ多くの雪渓が残っている。雪の急斜面を20mほど慎重ににキックステップで登った。久しぶりの雪がうれしい。登り詰めたことろから右に少し進んだところが越後駒ヶ岳の山頂だった。誰もいなかった。枝折峠を登りはじめてから3時間半。そうつらい登りではなかったはずなのに、かなり疲れていた。直射日光にずっと晒されていたせいで体力がかなり奪われたのかも知れなかった。とにかく喉が乾いていた。ザックを下ろし、早速缶ビールを飲み干すと、体の隅々まで浸透してゆき、しばらくすると目眩がした。

山頂からは文字どおりの360度の大展望が広がっていた。石像の隣には一等三角点も設置されている。正面には八海山の岩峰が聳えていた。後ろには意外な近さに秀麗なピークを伴った山が迫っている。登ってくるときからずっと気になっていた山で、地図で確認するとどうやら荒沢岳である。素晴らしい景観だった。ただぼんやりと眺めているだけで30分ほど経っていた。少しのビールに酔ってしまったようだった。水がないので駒の小屋に戻ってから昼食をすることにした。小屋への途中で雪渓の融雪水を水筒に詰めた。

小屋の前の広場でラーメンを煮て、おにぎりの味噌汁代わりにした。小屋周辺では涼しい風が吹いており、休んでいると火照った体がだんだんと落ちついてきていた。小屋の管理人の米山孝氏は、この駒の小屋を任せられてから8年目になる、とても気さくな人で、食べながらいろんな話を聞かせてもらった。

山頂での時間を含めると2時間近くも休憩していた。体が疲れていたのかも知れなかったが、こんなにのんびりとしたのは久しぶりだった。話をしていると時間が経つのも忘れそうだった。次の目的地も気になりだし、後ろ髪を引かれる思いで下山をすることにした。
小屋で登山者名簿に記入しながら、今度は中ノ岳への縦走か越後三山の縦走をしてみるつもりだと米山氏に話をした。先ほど越後駒ヶ岳山頂に立ったときに、中ノ岳、八海山へと続く魅力に満ちた縦走路を眺めながら、私は早速、登高意欲を掻き立てられていた。


枝折峠の登山口
ここは国道352号の路上にある



明神峠の直下の分岐点「明神堂」
右に進めば「銀の道」経由で駒ノ湯山荘に出る



小倉山を過ぎ、森林限界に飛び出した頃
駒の小屋まではもう少しだ



駒の小屋
越後駒ヶ岳は右のピーク



石像と一等三角点がある、越後駒ヶ岳山頂
右に見えるのが八海山



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